アスベストの測定・分析
1. 2010年6月 アスベストモニタリングマニュアル(第4.0版)が改訂されました。
使用分析機器
X線回折装置 位相差・分散染色顕微鏡(アナライザ-/ポラライザ-付)
アスベストの計数・同定に威力を発揮するSEM/EDS
2.アスベスト除去工事に係るアスベスト粉じん濃度測定
(1) 環境配慮(グリ−ン)改修工事
測定時期 |
重要度 |
測定場所 |
測定点(各施行個所ごと) |
備考 |
処理作業前 |
△ |
処理作業室内 |
各2点又は3点 |
注 |
△ |
施工区画周辺又は敷地境界 |
計2点 |
大気 |
|
処理作業中 |
△ |
処理作業室内 |
各2点又は3点 |
注 |
◎ |
セキュリティ−ゾ−ン入口 排気口(除塵装置) |
1点 1点 |
気流確認 性能確認 |
|
○ |
施工区画周辺又は敷地境界 |
四方向各1点(敷地境界) |
|
|
処理作業後 (シ−ト撤去前) |
◎ |
処理作業室内 |
各2点又は3点 |
|
△ |
施工区画周辺又は敷地境界 |
四方向各1点(敷地境界) |
|
注 各施行個所ごとの室面積が50u以下までは2点、300u以下までは3点とする。
300uを超えるものは監督職員と協議する。
(2) 都条例による石綿粉じん濃度測定計画
測 定 場 所 |
測定点 |
作業前 |
作業中 |
養生撤去前 |
作業後 |
合 計 |
|
屋外 |
敷地境界 |
A |
4 |
4 |
|
4 |
12 |
屋内 |
室内 |
B |
3 |
|
3 |
|
6 |
セキュリティ−ゾ−ン 前付近 |
C |
|
3 |
|
|
3 |
|
負圧除塵装置 排気口付近 |
D |
|
3 |
|
|
3 |
|
合 計 |
7 |
10 |
3 |
4 |
24 |
工事にあたって1回以上(当該作業の施行の期間が6日を超える場合、当該期間の6日ごとに1回以上、
2区画以上の区画にわたって行われる場合、区画ごとに1回以上)大気中における石綿濃度を測定する方法。
(3) 2014.6「改正石綿障害予防規則」により漏洩監視が必要に成りました。
「建築物等の解体等の作業での労働者の石綿ばく露防止に関する技術上の指針」
リアルタイム漏洩監視の具体的実施方法
T監視場所
セキュリティーゾーンの入口前と集じん排気装置の排気口の出口付近を監視場所とする。
U 設置場所に係る留意事項
セキュリティーゾーンの入口前の測定は作業者の出入りを妨害しないような配慮が必要であるが、
帯電防止処理のチューブ配管(2m 以内)等によりできるだけ入口近傍で測定する。
集じん排気装置の排気口の出口付近の測定では、できる限り排気口のビニールダクトの先端から60cm
上方にアルミ製のダクトを重ね、先端から30cm の位置に測定孔を設置し、排気風速を考慮し、ダクト内
の排気を直接または帯電防止処理のチューブ配管により計測機器に連結して測定することが望ましい
V 具体的な漏洩の監視方法
@作業開始前約30〜60 分前から測定を開始する。
A石綿除去作業開始から作業終了までの間、連続的に測定する。
B作業開始前の濃度に対して著しく濃度の上昇が見られた場合や、警報音や警告表示があった場合は、
原則として当該除去等作業の石綿作業主任者あるいは現場代理人が確認し、作業の一旦停止と漏洩箇所
の確認を行う。漏洩箇所が特定され、漏洩箇所の対策が実施された後、パーティクルカウンターやデジ
タル粉じん計、繊維状粒子自動測定機測定し、漏洩が認められないことを確認後、除去作業を再開する。
また、当該測定が外部の計測機関で実施されている場合は、計測者が直ちに当該除去等作業の石綿作業
主任者あるいは現場代理人にその旨連絡すること。
3.石綿分析料金 浮遊量調査@20,000〜、検体含有試験(サンプリング料金は別途必要)30,000〜50,000 漏洩監視計測@40,000
計量証明事業・埼玉県濃度第523号・騒音第18号・振動第9号
作業環境測定機関・埼玉労基局長登録 第11−11号
山 根 技 研 株 式 会 社
〒367−0114 埼玉県児玉郡美里町大字中里2番地
Tel 0495-76-2232(代) Fax 0495-76-1951
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